企業理念

ピンクの薔薇の花束 PHILOSOPHY

あなたの心の答えは、
あなたのにしかない。
私は、それが聞こえるところまで、
一緒に静かになるだけ。

私が、この仕事をしている理由

きれいごとから始めるのはやめます。

私は23歳のとき、壮絶なDVのなかにいました。

毎日のように浴びる暴言と暴力で、自己肯定感は最低レベルまで削られていました。彼に依存して、自分の人生が、まるごと彼の所有物みたいになっていた。自分で何かを選ぶことすら、もう信じられなかった。気づいたら、笑い方さえ忘れていて、人の目を見るのも怖くなっていました。

「今世は、もう諦めよう。」——本気で、そう思っていました。

そんなとき、ふと頭に浮かんだのが、亡くなった父の言葉でした。

「愛、心の声を聞くんだぞ。」

その一言で、私はもう一度だけ、自分の内側に耳をすませてみようと思えたんです。「私は本当は、どう感じてるんだろう」って。

簡単な道のりじゃありませんでした。心の棚卸しに、3年かかりました。でも、自分の感情にひとつずつ言葉を返していくうちに、ある日、はっきりと気づいたんです。

「私は、こんな扱いをされていい人間じゃない。」

外から借りていた物差し——「私なんて」「我慢して当たり前」——が、ぜんぶ他人のものだったと気づいた瞬間、私はようやく、自分の人生を自分の手に取り戻しました。彼のもとを離れて、いまは大切な事業を楽しみながら、海外で暮らしています。あの頃の私が見たら、きっと信じられないと思います。

この仕事は、その続きです。かつての私みたいに、自分の心の声が聞こえなくなってしまった人に、「あなたの答えは、あなたの中にあるよ」と伝えたい。ただ、それだけのためにやっています。

私が、日本に対して思っていること

日本って、本当はすごく優しい国だと思うんです。人の気持ちを察したり、まわりに気を配ったり。精神的な成熟度でいったら、世界でもかなり高いほうだと、私は思っています。

でも、おかしなことに——

最下位先進16カ国中
日本女性のメンタル健康度
25%心の不調があっても
何も対策をしていない
(対象国で最高)

アクサ(AXA)が世界16の国と地域で行った調査(2024年)より

これだけ人に気をつかえる国の人たちが、こと自分の心のことになると、後回しにしてしまう。こんなに優しい国に生まれたんだから、本当は心のケアだって、どこの国より大事にされていいはずなのに。

どうしてだろう、ってずっと考えていました。たぶん、「言葉」が邪魔をしているんです。

「メンタルケア」「カウンセリング」「メンヘラ」。この辺の言葉に、なんとなく変な空気がまとわりついている。ちょっと変わった人。ちょっとダサい人。触れちゃいけない話。そんな印象。

でも、おかしくないですか。心を整えることって、本当は、歯を磨くのと同じくらい当たり前のことのはずなんです。自分の健康を守るためにやってるだけなのに、なんで日本だと、それがちょっと恥ずかしいことみたいになっちゃうんだろう。

私は、その微妙な偏見を、なくしたい。
だからあえて、自分から「メンヘラ社長」って名乗っています。

心のケアは、特別でも、恥ずかしいことでもない。歯磨きと同じ。——それを、私自身が生きて証明していきます。

私の夢

最後に、ちょっと変な夢を聞いてください。

私の夢は、日本のメンタルを救うこと。そしてもうひとつ——めちゃくちゃ暇な人生を送ることです。

カレンダーがスカスカで、予定がほとんどない毎日。サボりたいわけじゃないんです。その空いた時間で、自分にちゃんと愛情を注ぎたい。

私のコンテンツを読んでくださる一人ひとりが、内省で自分の心を自分で整えられるようになる。みんなが自分で自分を満たせるようになったら、私はもう、忙しくしなくてよくなる。そうしたら私は私で、大切な人や、大切な時間に、ちゃんと愛情を注いで過ごせる。

それが、私の理想の世界です。

だって、メンタルケアを伝えている私が、すり減って忙しそうにしていたら、説得力がないでしょう。私が、ゆったり、幸せそうに生きていること。それ自体が、いちばんの証明だと思っているから。

私がやらないこと

励ますだけのことは、しません。「大丈夫だよ」「前向きにいこう」——その言葉で、私は救われなかったから。

代わりに、問いを差し出します。あなたが自分の心に、自分の言葉で触れられるように。泣いてもいいし、黙ってもいい。答えが出ない日があってもいい。その時間を、隣で一緒に抱える。それが私の役目です。

大切にしていること

ありがとうの、その先に数字がある。

売上のために人を救うんじゃない。目の前の人が軽くなって、その「ありがとう」が積み重なった結果として、事業が続く。順番を、絶対に逆にしない。

私がすり減っていたら、意味がない。

自分を犠牲にして人を支える——それ、昔の私です。もうやりません。作っている私が、楽しく、健やかに生きていること。それ自体が、この場所がちゃんと機能している証生だと思っています。

借りてきた言葉は、使わない。

どこかで読んだ正論じゃなくて、実際の対話のなかで生まれた言葉だけを届けます。盛らない。よく見せようとしない。かっこつけない。本物だけ。

踏み込むけど、線は引く。

心の深いところに触れる仕事です。だから正直に言います。これは医療ではありません。あなたに必要なのが私じゃなくて、お医者さんや専門の窓口だと感じたら、迷わずそう伝えて、そこへおつなぎします。踏み込む勇気と、立ち止まる誠実さ。両方を手放しません。

苦しい時に、ひとりで抱えなくていい。
心を整えることが、歯を磨くくらい当たり前になる世界を、私は本気で作ろうとしています。
いつか、言葉の壁も越えて。

その第一歩を、よかったら、ここから一緒に。

メンケアの学校 田尻 愛

この記事をシェアする